2026年9月、伊勢から奈良へ旅をしてきました。
伊勢神宮から始まり、奥伊勢、吉野、飛鳥、橿原、纒向、三輪、そして奈良へ。
神社だけでなく、古墳や宮跡、天皇陵なども巡りながら、『古事記』や日本神話、古代日本の歴史を辿った6日間です。
気づけば、訪れた場所は約50か所。
個別の記事ではそれぞれの場所を詳しく紹介してきましたが、記事が増えてきたので、ここで一度、今回の旅全体を地図とともにまとめてみたいと思います。
これから伊勢や奈良を巡る方はもちろん、『古事記』や古代史が好きな方にも参考になれば嬉しく思います。
伊勢・奈良|今回の旅の全体ルート
今回の旅は三重県の伊勢から始まりました。
そこから奥伊勢を抜けて奈良県へ入り、吉野、飛鳥、橿原、纒向、三輪、奈良市へと北上しています。
伊勢 → 奥伊勢 → 吉野 → 飛鳥 → 橿原 → 纒向 → 三輪 → 奈良
こうして地図で見ると、今回どのように移動したのかが分かりやすいと思います。
地図には、この旅で訪れた神社・古墳・宮跡などをまとめています。
ここからは、6日間の旅を順番に振り返っていきます。
1日目|伊勢神宮と倭姫命の足跡を巡る
今回の旅の始まりは伊勢。
まず、この日に巡った場所を地図で見るとこんなルートです。
この日のルート
最初に二見興玉神社を訪れ、その後、伊勢神宮の外宮へ向かいました。
さらに倭姫宮、月讀宮、神宮神田を巡って内宮へ。
その後、この日の最後に磯神社を訪れました。
この日の旅で特に意識していたのが、倭姫命(やまとひめのみこと)です。
第10代・崇神天皇の時代に宮中の外へ移された天照大御神。
その祭祀を豊鍬入姫命から引き継ぎ、鎮座する場所を求めて各地を巡ったのが倭姫命です。
そして、最後に辿り着いたのが伊勢でした。

このあと、奈良で崇神天皇や垂仁天皇の時代を巡っていくことを考えると、今回の旅を伊勢から始めたことにも意味があったように思います。
伊勢について書いた記事

2日目|瀧原宮から丹生川上三社へ
2日目は伊勢を離れ、山の中へ入っていきます。
この日のルート
まず訪れたのは、伊勢神宮(内宮)の別宮である瀧原宮。

そこから御杖神社、阿紀神社などを巡りながら奈良へ入りました。
そして後半は、以前から訪れてみたかった丹生川上神社(にうかわかみじんじゃ)へ。
丹生川上神社には、上社・中社・下社の三社があります。
しかも、それぞれが離れた山の中。
この日は朝からかなりの雨でしたが、せっかくここまで来たので三社すべてを巡りました。

雨や水を司る神様のお宮を、土砂降りの中で巡る。
今振り返ると、それもまたこの日の旅らしかったように思います。
奥伊勢・吉野について書いた記事


3日目|飛鳥・橿原で日本のはじまりを辿る
3日目は飛鳥へ。
この日のルート
この日は、今回の旅の中でも特に楽しみにしていた飛鳥浄御原宮跡から始まりました。

天武天皇が宮を置いた場所。
そして天武天皇は、稗田阿礼に帝紀や旧辞などを読み習わせ、『古事記』編纂につながる事業を始めた天皇でもあります。
そこから石舞台古墳、天武・持統天皇陵、藤原宮跡へ。

後半は天香山、橿原神宮、畝傍山、神武天皇陵へ向かいました。
飛鳥時代の国家形成を辿ったかと思えば、最後は初代・神武天皇へ。
一日の中でも、かなり長い時代を行き来するような旅でした。
飛鳥・橿原について書いた記事

4日目|纒向・桜井で古代ヤマトを巡る
4日目は桜井市の纒向周辺へ。
この日のルート
まずは箸墓古墳。
そこから纒向遺跡、ホケノ山古墳、纒向勝山古墳、纒向石塚古墳を巡り、古代ヤマトの中心地を歩いていきました。

そして崇神天皇陵、景行天皇陵へ。
私が『古事記』の中でも特に好きなのが、崇神天皇・垂仁天皇・景行天皇が登場する中つ巻です。
崇神天皇の時代には、天照大御神が宮中の外へ移され、その祭祀が後に倭姫命へ引き継がれて伊勢へつながっていきます。
一方、大物主神を祀ることで疫病が収まったという物語は、このあと訪れる大神神社へとつながります。
つまり、旅の最初に訪れた伊勢と、これから向かう三輪。その両方が、ここ纒向でつながってきます。
その後は、垂仁天皇が宮を営んだと伝わる纒向珠城宮へ。
さらに景行天皇の纒向日代宮、相撲神社、大兵主神社、檜原神社へと続きました。

本の中で読んできた人物や物語が、実際の土地や地名と結びついていく。
今回の旅で最もそれを感じた一日でした。
纒向について書いた記事




5日目|大神神社で三輪山信仰を学ぶ
5日目は大神神社へ。
この日のルート
この日は、日本文化興隆財団が主催する大神神社のセミナーに参加しました。
講話を聞き、正式参拝をしたあと、境内を案内していただきました。
大神神社には本殿がありません。
拝殿の先にある三輪山そのものを御神体として仰ぐ、非常に古い信仰のかたちが今も残されています。

御祭神は大物主神。
前日に巡った崇神天皇の物語では、天皇の夢に大物主神が現れ、大田田根子に自分を祀らせるよう告げます。
伊勢から始まり、纒向を巡って、大神神社へ。
ここまで旅をしてきたことで、それぞれ別に見えていた神話や場所が、一本につながっていきました。
大神神社について書いた記事

6日目|天理・奈良で古事記ゆかりの地を巡る
旅の最終日は奈良の北部を巡りました。
この日のルート
大和神社、石上神宮、春日大社。
さらに奈良の古代史を辿りながら、最後は平城宮跡へ。

伊勢から始まった6日間の旅も、ここで終わりです。
そして、この旅の中でもう一つ訪れておきたかったのが、賣太神社と多神社でした。
賣太神社は稗田阿礼、多神社は太安万侶と深いつながりを持つ神社です。


天武天皇によって始まった『古事記』編纂につながる事業。
稗田阿礼が伝えた内容を太安万侶が書き記し、712年に『古事記』が完成しました。
3日目には、その始まりにつながる飛鳥浄御原宮跡を訪れています。
そして旅の終盤には、『古事記』を今に残した二人につながる神社へ。
振り返ってみると、古事記に始まり、古事記に終わる旅でもありました。
奈良・天理について書いた記事


伊勢から奈良へ|6日間の旅を終えて
伊勢神宮から始まり、奥伊勢、吉野、飛鳥、橿原、纒向、三輪、奈良へ。
地図では離れている場所も、『古事記』や古代史の物語を辿っていくと、少しずつ一本につながっていきました。
本で読んだ物語の舞台を、実際に自分の足で歩いてみる。
それが今回の旅で一番面白かったところです。

この記事の地図が、これから伊勢や奈良を巡る方の参考になれば嬉しく思います。
各地については個別の記事で詳しく紹介していますので、気になる場所からぜひ読んでみてください。

