【日帰り登山】ロードバイクとトレイルランニングを組み合わせて高尾山に登ってきた話

最近、また変態なことを思いつきました。

ロードバイクとトレイルランニングを組み合わせたら、どんな化学反応が起こるんだろうと。

ということで思い立ったら即行動。

早速実験してきましたので、その時のレポートをまとめました。

僕にとって忘れてはならない日

本記事に入る前に少し。

8月7日は、私にとっての「山の日」です。この日と同じ日、昨年の8月7日、南アルプスの北岳を登山中に落雷事故に遭遇しました。

こちらのブログにも書いたのでご存知の方も多いかと思います。

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私の10分ほど前を先行していた大学生が落雷被害に遭い、尊い命を落とされました。激しい雷雨の中、私がご遺体の第一発見者となり、ご報告させていただきました。

事故のショックと、自分も命を落としていた可能性があったことを考えると、今でも恐怖を感じます。

家族は「もう登山行かないで」の一点張りですから。確かにあの日以来、まだ高い山には登れていません。

あの日の出来事は、今日に至るまで一日たりとも忘れた日はありません。本当であれば、あの場所へ献花に訪れたかったのですが、今年は新型コロナウイルスの影響でアクセスができず。車も手放してしまったので。

なので、自転車でアクセス可能で、南アルプスが見える高尾山へと繰り出した、という経緯です。装備も服装もあの日とまったく同じにしました。

装備・持ち物

【持ち物・装備】

ザック:OMM Phantom 25
シューズ(ロードバイク用):SIDI SHOT
シューズ(トレラン用):SENSE RIDE 2
ヘルメット:KASK MOJITO

その他:レインウェア、サングラス、修理キット、ソフトフラスク、行動食、ファーストエイドキット、ノグッティ(野糞用ウエッティ)、山ラジオなど

ロードバイクとトレイルランニングの2種目をおこなうので、荷物はできるだけ軽量化しました。

ロードバイク

ヘルメットとビンディングシューズ、修理キットは必需品。

修理キットは、すぐにザックに収納できるようにツールボトルにまとめました。

ドリンクボトルは嵩張るので使わず、トレラン用のソフトフラスクで代用。500mlを2本用意。ロードバイクに乗っている時は重りになるし、いつでも自販機で補充できるので、1本だけ満たすようにしました。山に入る前に2本とも補充する計画です。

ロードバイクの唯一の課題としては、トレラン用のウェアを着てバイクに乗るので、ケツパッドが無いこと。

バイク用のパッド入りパンツを履いてもいいのですが、重ね着するか、着替える必要があるので、それも少し面倒かなと。

長距離走るには何かしらの工夫が必要だと感じました。

ケツが痛いのを我慢すれば良い話なのですが、とりあえず保留です。

トレイルランニング

ザックは、OMMのPhantom 25を使っています。

フィット感が抜群で、激しく動いたり走っても、まったく揺れません。低山ハイクから、アルプスの縦走まで使える無敵のザックです。

トレイルランニングをする時は、薄いベストタイプのザック(10Lほど)をいつも着用していますが、今回は、ヘルメットやらシューズやらを入れなければならない都合もあって、大きめのものを使いました。

高尾山口駅に向かう

3時30分。出発。

まずは登山口のある高尾山口駅(たかおさんぐちえき)に向かいます。

自宅のある国立市から約20kmほどあります。

先日、新しく組み立てたバイクで向かいます。

ルートは簡単。国道20号(甲州街道)をひたすら道なりに進めば、高尾山口駅に着きます。

早朝ということもあって道は空いていました。

新しく組み立てたバイクの調子を確認しながら、安全運転で目的地へと向かいます。

ザックを背負った状態で、平均時速35km/hは出るので、チャリの調子も悪くないんじゃないでしょうか。

高尾山口駅に到着

高尾山口駅の近くにあるセブンに到着。

コーラ飲んで、焼きそばパン頬張って、エネルギーチャージ完了。

4時50分。高尾山口駅の駐輪場に到着。

無料で利用することができます。

トレラン装備に切り替え。

ヘルメット、シューズ、ライト、ツールボトルは、すべてザックに詰め込みます。

と言っても、トレラン用のウェアで来たので、シューズを履き替えるだけです。

あと、ロードバイクを長時間駐輪するってのは、正直あまり好きではありません。

いくら頑丈に鍵をかけても、パクられる時はパクられるからです。

これはロードバイク乗りであれば痛いほど分かる話だと思います。

ここから高尾山を往復すると、早くて1時間ちょい。遅くても2時間以内には戻れる計算なので、寄り道せずに速攻で戻ってきます。

5時10分。高尾山口駅に到着。

始発電車がちょうど着くくらいなので、まだ2 ~ 3人くらいの登山客しかいませんでした。

これぞコロナ対策

この日は36度まで気温が上がる予定だったので、マスクなんかしたら熱中症になりかねません。

ただでさえ、高尾山では熱中症で搬送されている方が多いと、連日報道されています。

条件や状況によっては、マスクをすることが絶対的な正解だとは思っていません。

なので、できるだけ人のいない時間帯に登って帰ってくることを意識しました。(そもそも、山ですれ違うくらいで感染するとは思えない)

山頂目指して出発

登山口に到着。

平日ということもあり、ビックリするくらい人がいませんね。

今回も、一番ハードな稲荷山コースを攻めます。

久々の運動で、速攻で顔が死んでますが。

一年前の同じに日、標高3000mある北岳(日本で二番目に高い山)を走って登っていたとは思えない体力の落ちっぷり。

ほぼ最大心拍数に近いレベル。

死ぬんじゃないかと思いました。

山頂直下の木段。

全力ダッシュで駆け上がりました。

肺が終わるかと思いました。

山頂に到着

36分かかってしまいまいた。

自己ベストが28分なので、8分もオーバー。これはいかんです。

2つだけ言い訳をさせていただくと、ロードバイクで20kmほど走ってきたことと、いつもより2倍以上の荷物を背負っていたことです。

条件が厳しいなら、なおさら26分くらいで登りたいですよね。

まだまだです。次回に期待。

富士山が綺麗に見えました。

右のほうには、南アルプスが見えます。

昨年、落雷事故に遭遇した方角です。

追悼の意味を込めてお辞儀させていただきました。

再びロードバイクで帰宅。

愛車を長時間放置できないので、速攻で下山。

6時40分、駐輪場に戻ってきました。

愛車も無事でした。

そして、第三種目開始。またロードバイク装備に着替えて出発です。

まだ朝の7時だというのに、メチャクチャ暑いです。

結局、この日の午後は36度まで上がりました。

早朝は交通量も少ないし、暑さもまだマシなので、早く出発するに越したことはありませんね。

8時30分、無事に帰宅です。

自分で塗装して組み立てたロードバイク、まだまだ改良の余地はあるものの、乗り心地は良かったです。

まとめ

今回の走行データがこちらです。

ロードバイク(行き)

 

トレイルランニング

 

ロードバイク(帰り)

 

(行きと帰りのバイクの距離がズレているのは、GPSの捕捉の関係です)

合計すると、運動時間が約3時間、消費カロリーが約1700kcalといったところです。

あれ、意外とカロリー消費してる。と思いました。

というのも、高尾山でのダッシュは別として、全体で考えると、さほど疲れなかったからです。ぶっちゃけ、あと4往復くらいはできると思います。

なので、あんまカロリーも消費してないんだろうなぁと思いきや、1700kcal消費していたのには驚きました。

焼きそばパン1個しか食べなかったので、もう少し補給しても良かったかなと。

1つの種目をブッ通しでおこなうよりも、今回のように「バイク → トレラン → バイク」のように交互におこなったほうが、疲労が分散するので、結果的にラクに感じるのかと思いました。

また自分の中で、新たなデータが蓄積されました。

去年と同じ8月7日という日に追悼登山ができたこと、そして、自分で組み立てたロードバイクで新しいことに挑戦できたこと。

とても有意義な一日になりました。

今回は高尾山という近場の山での挑戦となりましたが、今後は、もっと足を伸ばして様々なフィールドに挑戦していきたいと思います。

ではまた次回。

登り続けることに意義がある。

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