【ロードバイク自家塗装プロジェクト⑧】組み立て編(後編)

ロードバイク自家塗装プロジェクトの続き、今回は「組み立て編(後編)」です。

目次

ステム・ハンドルの取り付け

ステムとハンドルを取り付けていきます。

ステムとハンドルもボロボロだったので塗装し直しました。

が、ここで悩みが。

なんせ10年以上前のモデルなので、ハンドルのタイプも古かったんです。一昔前に主流だった「アナトミック」というタイプです。

現在は、写真左のアナトミックシャロー(コンパクト)が主流です。形状に特にこだわりはないので、そこは大した問題ではなかったのですが「太さ」が問題だったのです。

ハンドルの中央部分の太さが違うんですね。現在の主流が「31.8mm」(左)なのに対し、今まで使っていたものが「25.4mm」(右)です。

なにが問題かというと、DHバーが取り付けられないことです。

DHバーというのは、タイムトライアルやトライアスロンで使われている「ツノ」のようなハンドルのこと。

僕が使っているDHバーは、31.8mmのハンドル用のものなんです。そうすると古いほうのハンドルには取り付けが難しい。もしかしたらスペーサーのような物が売られているのかもしれませんが、個人的にはあまり好きではありません(取り外しするたびに紛失しそうだから)

それにライトやサイコンをつけるためのアクセサリーも、いちいちスペーサーが必要になってくるので結構面倒なんですよね。

でも、新しいハンドルに変えるとなるとステムも交換する必要があるし、なかなかの出費になってきます。結構悩みました。

ただ、長距離旅行を前提としているのでDHバーがあるとラクなのは間違いありません。空気抵抗が減ることでスピードは格段に速くなるし、ポジションのバラエティが増えるので疲労の軽減にもなります。

バーテープを一度巻いてしまったら再利用はなかなか難しいですし、「やっぱハンドル変えればよかった。。。」なんて、あとで後悔しても仕方ありません。それこそ無駄な出費ってやつです。

ということで

行ってきました。

天下のY’s Road様。

スポーツサイクルの専門店。迷ったらプロに相談です。僕がいつもお世話になっているのが東大和店。

大型の店舗で、品数も豊富、そしてスタッフもすごく親切。親身になって相談に乗ってくれます。

現在の状況と目的を伝えて、相談に乗っていただきました。

ハンドルは特にこだわらず、アルミ製のコンパクトタイプ(31.8mm)をチョイス。

ステムは、イタリアの老舗パーツメーカー「Deda」のZERO2を。デザインに一目惚れしました。

最高です。ステムが変わるだけでだいぶ高級感が出ますね。

これでDHバーの取り付け問題も解消されました。

チェーンの取り付け

続いて、チェーンの取り付けです。

今まで使っていたチェーンは9速用なので、11速用に交換です。

チェーン交換は、チェーンフィキサー(BIKE HAND)があるとラクに行えます。

500円前後で買えるので持っておくと便利です。

こんな感じで連結部に装着すればOK。

チェーンが最大径になるように「アウターロー」にします。この時、リアディレイラーは通さないようにします。

チェーンをカットする位置は、末端から2リンク足した長さが基本ですが、写真の場合だと「内・内」になってしまうので、3リンク目でカットします。

付属のコネクティングピンをチェーンカッターで差し込んで、ポキッと折れば完了です。

ブレーキケーブルの取り付け

ブレーキワイヤーを取り付けていきます。


SIL-TECコーティングブレーキを選びました。

今まではコーティングされていない下位のモデルを使っていたので、早くブレーキをかけるのが楽しみ?です。

コンポの種類によって取り付け方法が異なるので、SHIMANOのディーラーマニュアルに従って取り付けていきます。

インナーワイヤーの取り付けは、Park Toolのインナーワイヤープライヤー(BT-2)を使います。 

テンションをかけながら取り付けができるので便利です。

SHIMANOのロゴがまた映えますね。

シフトケーブルの取り付け

取り付け作業もいよいよ終盤です。シフトケーブルを取り付けていきます。

OPTISLICKケーブルを選びました。

電気的なコーティングが施され、高い耐久性とスムースな変速を実現したケーブルです。

今まではコーティングされていないステンレススチールケーブルを使用していたので、どう変わるのか楽しみです。

私のバイクは型が古いので、ケーブルが外付けです。

ダウンチューブ下のアウター受け2箇所にアジャスターボルトを取り付けていきます。

なかなか店頭では見つからないので、Amazonで注文しました。

ついでに、BB下のケーブルガイドも交換。

ケーブルの長さを綺麗にまとめたい場合は、ハンドルにテープで固定しておくと便利です。

ケーブルの切断には、Park Toolのプロフェッショナルケーブルカッター(CN-10)を使います。

切断面はニッパーとヤスリで綺麗にします。

PARKTOOL(パークツール)
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最後に、千枚通しでケーブルの形を整えてあげればOK。

インナーケーブルの通し方が、SORAのSTIレバーと異なるので迷いました。

無事に取り付け完了。初期伸びを取ってから、最後に変速調整を行いました。

組み立て初心者にとってはまさに鬼門でしたね。どっちにネジを回せば緩むのかとか、フロントがアウターに入らないとか。

色んな方の記事や動画を参考にさせていただき無事完了。

バーテープを巻く

最後にバーテープを巻いていきます。

イタリアの代表的なサドルメーカー「fi’zi:k(フィジーク)」のTEMPOを選びました。

スウェードのような生地でできており、厚さが3mmあるのでモチモチした感触です。

手に優しいので、長時間のライドも快適に楽しめそうです。

ビニールテープでアウターケーブルをしっかり固定し、その上からバーテープを巻いていきます。

まぁ、納得がいかずに何度巻き直したか分かりませんよね(笑)

こんなもんでしょうか。

とにかくモチモチしてて握り心地が最高です。

防犯登録をすればすべて完了!

塗装と組み立てがすべて終わったので早速乗り回したいところですが、そうはいきません。

塗装の際に防犯登録シールを剥がしたので、再び防犯登録をする必要があります。じゃないと、盗難車と同じ扱いになってしまうからです。

Y’s Roadさんに問い合わせてみたところ「防犯登録カード」「譲渡証明書(販売証明書)」「身分証明書」があれば登録が可能とのこと。

「10年前の中古車の販売証明書なんかどっか行っちゃったよ。。。」と思いきや、実家にきちんと保管してありました。もし紛失すると、防犯登録協会?に問い合わせたりしなければならないらしく、なかなか面倒みたいです。

書類がすべて揃ったので、自転車を持ってY’s Road東大和店に伺いました。最初から最後まで本当にお世話になります。

店員さんに事情を説明して、10分ほどで再登録完了。プロの店員さんに自分で塗ったバイクを見せるのなんか恥ずかしいと思いましたが「ご自分で塗られたんですか!すごいですね!」と褒めていただきご満悦。

これで自由です。カッ飛ばして落車なんかしたらアウトなので慎重に帰りました。

さて、いよいよ次回は最終回です。完成したロードバイクを見ていきたいと思います。

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