ロードバイク自家塗装プロジェクトの続き、今回は「組み立て編(前編)」です。
自分の命は自分で守ること
塗装がすべて完了したので、いよいよ組み立て作業に入ります。
昔、一度だけオーバーホールの経験があるので、なんとなくの流れは知っているのですが、細かい部分の記憶がどうしても曖昧。
それではいけませんね。ネジが一本でも緩んでたら大事故に繋がりかねません。百歩譲って塗装が下手なだけなら「格好悪い」で済みますが、組み立てに関してはそうはいきません。
自分の命は自分で守らなければなりません。
きちんとマニュアルに従って慎重に作業を進めていきます。
トルクレンチで作業効率アップ
早速組み立て作業に入ります。ロードバイクは、パーツごとに締め付けトルクが指定されているのでトルクレンチを使うと便利です。
デジタル式のトルクレンチ(SK11)を使っています。僕のような心配症な人間は「これでもか!」というくらい強く締めてしまう傾向があるので、ねじ穴をダメにしてしまうことがあります。
僕のバイクはアルミフレームですが、カーボンバイクならなおさら慎重になる必要があります。なので、定期的にロードバイクのメンテをする方は、一本持っておいて損はありません。
ヘッドパーツの組み立て
まずはフロントフォークをフレームに差し込んでいきます。ヘッドパーツのベアリングがサビだらけだったのには驚きました。動きもガクガク。
よくこんなのでハンドル操作できてたなというくらい。ホイールを履いているとなかなかガクつきに気づかないものです。
パーツクリーナーとブラシで掃除してからグリスアップした結果、滑らかな動きに変わりました。
グリスは、PARKTOOLのポリリューブ(PPL-1)を使っています。容量が多く(113g)、1000円ほどでなのでコスパが良いです。ほぼすべての部位に使っています。
ステムも塗装がボロボロだったので綺麗に塗り直しました。
順番を間違えないようにコラムに差し込んでいきます。
キャリパーブレーキの取り付け
キャリパーブレーキを取り付けます。コンポーネントは、SORAから105にグレードアップ。
一式すべて新品で揃えると予算を大幅にオーバーしてしまうので、安くて状態の良いものはヤフオクで入手し、入手できないものに関しては新品で揃えました。
キャリパーブレーキは新品です。
あとでブレーキワイヤーを取り付ける際にきちんと調整するのでとりあえず仮止めです。
ホイールは「鉄下駄」を購入
リアホイールも交換しました。以前はSORAだったので、9速対応のホイールでした。
105は11速対応なので、ホイールも交換する必要があります。
SHIMANOのWH-RS100(700c)を購入。数万円もする高級ホイールに比べると重量があるので「鉄下駄」などと呼ばれていますが、5000円前後で買えるのでガシガシ使えます。(僕みたいな貧脚はこれで鍛えたほうがいい)
自転車をg単位で軽量化するとコストも上がるので、体を軽くしたほうが安上がりというケチな考えです。
貧脚に優しい激坂用スプロケット
さて、ホイールを11速仕様に変えたので、スプロケットも変える必要があります。
ヤフオクで落とした105セットの中に「11-28T」が含まれていましたが、なんせ貧脚なので激坂はキツイと思いました。
ちなみにSORAの9速は「11-25T」を履いていました。あくまで旅やソロキャンプで使う予定なので、そうなると荷物を積むことになるので、少しでも坂をラクに登りたい(鉄下駄ホイールと矛盾してる?)。なので、結局買い換えることにしました。
11-32Tのスプロケットに変更。これで荷物を積んだ状態でも坂に困ることはなさそうです(たぶん)
ちなみに「〇〇-〇〇T」というのはスプロケットの歯の数のこと。11-28は小さい方(トップ)が11本、大きい方(ロー)が28本ということです。
リアの場合、歯数が多いほどペダルが軽くなります。フロントはその逆で、歯数が少ないほど軽くなります(コンパクトドライブなど)。
一枚一枚間違えないように嵌め込んでいきます。
スプロケが綺麗になるだけで全体の見栄えも良くなりますね。
「スプロケを変えると坂が楽しみになる現象」が起こります。
クランク・ペダルの取り付け
続いて、クランクとペダルの取り付けです。105コンポで組んでいきます。
ペダルはSPD-SLタイプに変更しました。特にこだわりはないので一般的なタイプを購入。
若干重めで、面積もやや広いモデルですが、ビンディングシューズを履かない時でも足を乗せやすいと感じました。
以前のペダルがこれですからね(笑)そもそもこれはSPDタイプなので、今持っているビンディングシューズ(SPD-SL用)には対応していません。なので交換する必要がありました。
グリスアップしてクランクに嵌め込んでいきます。
取り付け完了。
ディレーラーの取り付け
ディレーラーの取り付けを行います。
SHIMANOのディーラーマニュアルに従って、微調整しながら取り付けていきます。
落車ではないのですが何度か倒してしまったことがあり、その影響でディレーラーハンガーが歪んで変速がうまくいかなかったので、これを機に修正することにしました。
専用の工具を使って修正していきます。
力を入れすぎると折れてしまうので、そうなると新しいディレーラーハンガーをヨーロッパから取り寄せなければならなくなるので、慎重に行いました。
少しずつ形になってきましたね。記事が長くなってしまうので、今回はここまでとさせていただきます。
それではまた次回!