We don’t stop playing because we grow old; we grow old because we stop playing.
人は老いたから遊びをやめるのではない。遊びをやめるから老いるのだ。
ジョージ・バーナード・ショー(アイルランドの劇作家)
タイのバンコクで開催された世界最大級のトランスイベント「Transmission」に参加してきました。
正確には3日間のイベントになっており、初日がテクノ系の「Techmission」、2日目がトランス系の「Transmission」、3日目がHardstyleやHardcore系の「Hardmission」という構成です。自分の好みのジャンルに合わせて、どれかに絞っていく方も多いようですが、せっかくタイに行くので3日間参加してきました。
メジャーなイベントなのでYoutubeでは映像はたくさん見つかりますが、飲食やセキュリティ、システムなどの情報がほとんど見つかりませんでしたので、会場の雰囲気が伝わるように写真や動画をできるだけ撮ってきました。今後行かれる方の参考になれば幸いです。
会場・アクセス
会場はタイの首都バンコクにある「BITEC(バイテック)」という展示センターです。日本で言うところの東京ビッグサイトや幕張メッセのような建物になります。毎年同じ会場で開催されているようです。
最寄駅がBTSスカイトレインの「Bang Nar」駅なので、バンコク中心地からは少し離れています。駅からはスカイウォーク(屋根付きの遊歩道)で直結されていますので、雨の日でも安心です。僕はPunnawithi駅とUdom Suk駅の中間あたりのホテルに泊まっていたので、そこから30分ほどかけて歩いていました。
イベント終了時刻が午前0時なので帰りは電車を利用することができませんが、会場の外にタクシーがたくさん待機していますので足には困りません。利用していないのでなんとも言えませんが、ぼったくりにはご注意ください。不安な方はGrabなどでバイクタクシーを利用すると良いかと思います。
会場に着くと案内看板がないので、どこのホールだか一瞬迷いますが「それっぽい格好」の人がちらほらいますので、その人たちについていきましょう。なお、10月のバンコクは暑いので半袖で問題ありません。
入場について
注意したいのが、再入場ができないこと。毎年お台場で開催されるULTRA MUSIC FESTIVALのようなイベントは再入場は自由ですが、このイベントは再入場ができないので、忘れ物だけは気をつけましょう(リストバンドがあっても不可)
まずは受付でリストバンドを受け取ります。必要なものは電子チケットと身分証明書(パスポート)です。その後は、セキュリティチェックを受けます。これが結構厳しいです。奥に進むにつれて、計3回ほど身分証明書の提示を求められました。ボディチェックはポケットはもちろん、財布の小銭入れの部分やメントスやハイチュウの中身まで調べられました(笑)そこまでする?という感じでしたが、逆にこれだけ厳しいと薬物や危険物を持ち込むことは困難ですので、安心してイベントを楽しむことができますね。
飲食について
無事にセキュリティチェックが終わると、飲食や休憩のできるエリア、グッズ販売のエリアに出ます。屋台も充実していますので、お腹が空いたけど再入場できないから我慢するしかない、ということにはならないので安心です。初日、僕はそれを知らなかったので、直前にホテルで食い溜めしていきました(笑)
飲食物はリストバンドにお金をチャージしてから購入します。「TOP UP」というブースがあるので、そこでチャージしてもらいます。最低チャージ金額が決まってることや(300バーツくらい)であったり、細かい現金(20バーツ札など)は使えませんでした。50バーツや100バーツ単位での支払いを求められましたので、多めに用意していくと良いかと思います。クレジットカードも使えたはずです。(1バーツ = 約4円)
注意したいのが「NO REFUND(返金不可)」なので、リストバンドにチャージ済みのお金は戻ってきません。僕はケチなので、お金が極力余らないように、スマホの電卓で計算したり、「リストバンドにあといくら残ってるか確認してくれますか?」と聞いて、それに合わせてチャージをしていました。時間が遅くなるほど会場は混んできますし、盛り上がってきて声も聞き取りづらくなるので、チャージだけは会場に着いたらすぐに済ませておくのがオススメです。
会場について
いよいよメインステージです。映像では決して伝わりませんが、かつて聴いたことのないような凄まじい爆音が響き渡ります。内臓が揺れます(笑)音質は最高ですし、屋内イベントということもあり反響がすごい。スピーカーはステージ脇にありますが、むしろ後方のほうが音が大きかった気がします。
イベントは15時 ~ 午前0時までで、約1時間おきにDJが入れ替わります。15 ~ 18時くらいまではガラガラです。その後、少しずつ人が集まってきます。前方はDJを目の前で見れるというメリットがあり、後方はこのイベントの特徴の一つでもある光の演出を楽しめます。両サイドは前方のほうでもガラ空きなので意外に穴場です。中央から後方が一番混雑していて、両サイドと前方は意外に空いています。特に両サイドはダンススペースのようになっていて、激しく踊っている人たちと一緒に踊るのも楽しいです。
Techmission(1日目)
Transmission(2日目)
Hardmission(3日目)
想像を越えてきた
人生で最も楽しい3日間だったと言っても過言ではありません。ここは天国か?そうに違いない、とずっと自分に言い聞かせていました。これだけ大規模なテクノやトランスのイベントは日本では体験できませんし、想像を遥かに越える迫力と熱気、盛り上がりでした。今まで参加しなかったのを後悔するほどでした。
ガラパゴスな日本において、テクノやトランス、ハードスタイル、ハードコアはマイナーと言いますか、限定的なコミュニティの中で楽しまれているので、特別なキッカケやよほど興味がない限りは触れる機会がありません。それ故にリスナーも少ないですし、「EDM」として一括りにされてしまっているのが現状です。
なので、僕自身も音楽は完全に「ソロ」で楽しんでいるわけですが、一歩外に出てみるとそこは別世界。「共通の音楽」で盛り上がる人たちで溢れているわけです。これが一番感動しますよね。言葉や国籍、性別など関係なしに、同じ空間で、同じ音楽で盛り上がることができる。これほど楽しいことはありません。僕が求めていた世界がここにありました。
ということで来年も参加することにしました(笑)ちなみに一年も待てないので、4月に同じバンコクで大きなトランスのイベントがあるので、それに参加することにしました。ちなみに今回の記事では触れていませんが、タイは治安が良かったり、食事が美味しかったり、物価が安かったり、人が優しかったり、交通の便が良かったり、最後まで快適に過ごすことができました。日本から移住する人が多いのも頷けます。今回は音楽メインでの訪問でしたが、それ以外の生活も楽しむことができました。この記事がどなたかの参考になれば幸いです。
“WE ARE ON THE MISSION“