【雲取山】ホームマウンテンでの貴重な出会い

4年ぶりに富士山に登る予定なので、そのための体力づくりとして奥多摩の雲取山(2,017m)に行ってきた。

車で1時間半ほどで行けるので、ホームマウンテンとなっています。道迷いや滑落のリスクが少ないことや、そこそこ標高があること、ひたすら直登が続くことから、トレーニングの山として行くことが多いです。

また、稜線に出た時の景色が最高で、晴れていれば富士山も見えるので、いろんな意味で「また行きたくなる山」です。

鴨沢駐車場(無料)

いつもの鴨沢ルート。平日なので駐車場はガラガラです。僕の数分前に一人の男性(50~60歳くらい?)が登り始めたくらい。

お馴染みのワラーチ。なんだかんだ雲取山にワラーチで登るのは初めてです。

雲取山は鬼滅の刃の炭治郎の出身地

この日も猛暑日の予定。気温が高くなる前に下山したいので、ペースを上げて登ります。

ワラーチのお陰でめちゃくちゃ登りやすい。序盤はフカフカした登山道が続くのでなおさら登りやすい。ちなみに上りはパワーウォーク、平坦な部分は走ると決めています。(単に上りで走るスタミナがないだけ)

そう、登っていて気付いたんだけれど、僕より少し前に出発した男性が見当たらない。そろそろ追いつくかな?と思っても見当たらない。まさかどこか滑落してないよね?なんて思ったり。

30分くらい経ってからでしょうか。ようやく後ろ姿が見えました。早すぎない?いや、俺が遅いだけ?なんて考えました。

「こんにちは、日帰りですか?」と声をかけると「そうですよ!」と、とても感じのいいお父さんでした。先に行かせていただきました。

2時間半ほどで山頂に到着。2年前に登った時も同じくらいのタイムだったので、あまり登山していなかった割には体力はほとんど落ちていない模様。

相変わらずの絶景。標高は2000mを超えるので、平地よりは10度以上気温は下がるので、さぞ涼しいんだろうと思いきや、めちゃくちゃ暑い。前日に近所のスーパーで買ってきた美味しそうな菓子パンすら食べる気にならない。

写真を撮ってさっさと下山しようとしたら、一人の男性が登ってきました。先ほどのお父さんです。

って、もう登ってきた!? 早くない!? と思っていると、「雲取山はよく来られるんですか?」と声をかけられ、ここからヒートアップして1時間くらい話し込んでしまうという。

どうやら百名山に挑戦中とのこと。先週は甲斐駒ヶ岳の黒戸尾根に上ったらしく、来週から北海道に遠征、その後は九州へと進んでいくそう。いや、フットワークですよ。。。ちなみにすべてソロで、北アルプスの剱岳や水晶岳など、僕が数日かけて登るような山も日帰りで登るという、度肝を抜かれるストーリーをたくさん聞かせていただきました。ちなみに雲取山は100回以上登ってるそうです。

一番面白かったのは、僕がいつも朝の4時くらい(少し明るくなってから)で登り始めると伝えたら、「日の出なんて稜線で見るもんですよ。日付変わったと同時に登り始めないと!」ってくだりですね。ナイトハイクが苦手なので、よくソロでそんな攻めれるな、と笑ってしまいました。

あまりにペースが早いのでおかしいなと思ったのですが、とんでもない体力のお父さんでした。そして、年齢を聞いてさらにびっくり。今年で68歳だそう。僕が30歳半ばであることを伝えると「伸び盛りじゃないですか!」なんて言われてしまいました。まぁ、そうなりますよね。半分の年齢なのに、下手な言い訳なんてできません。

どうしてそんな体力あるんですか?と聞くと「最大の敵は”言い訳”ですよ」と一言。あぁ、本当に素敵なお父さんだな、と思いましたね。僕が常々思っていることです。たまたま登った山で、こんな素敵な出会いがあるんだから、山は辞められません。山の大先輩に宿題?もいただいたので、また新たな目標ができました。

最大の敵は”言い訳“。

雲取山で出会った68歳のお父さんの言葉
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