「これを買ったら人生変わった」
誰でもそう感じる物の1つや2つくらいはあるものだ。
そしてそれは、できるだけ早く出会ったほうがいい。早ければ早いほど人生が良い方向に進むかもしれないし、なにかあっても修正が効くからだ。そして「あの時買っておけば良かった」と後悔することも少ないからだ。
今回は、僕が20代のうちに買ってよかったと感じるものを3つご紹介する。
iMac
まずは、iMac。これがないとなにも始まらない。
もはや生活の基盤である。仕事の資料を作成する、自分のメディア(ホームページやブログ)を構築する、写真や映像を編集する、YouTubeやDVDを観る、調べごとをする…など、すべての作業をiMacが担っている。
「スマホがあるから必要ない」という声もあるかもしれない。確かにブログを書いたり、簡単な動画を編集することはできるかもしれない。だが、スマホでできることは限られているし、複雑な作業には向いていない。
それに、画面の大きさが違うので、iMacのほうが作業効率が格段に良いのだ。スマホがワンルームマンションの小さなキッチンだとすると、iMacは広々としたアイランド型のシステムキッチンだと考えてよい。どちらが作業しやすいかは、語るまでもない。
iMac or Macbook?
もちろんMacbookでも問題はない。好きな姿勢で作業できるし、なにより持ち運べるというメリットがある。僕もMacbookを持っている。長期の旅行に出かける時などは必ず持っていく。
だが、僕の場合、自宅で作業する機会が圧倒的に多いので、ほぼiMacしか使っていない。もちろん、仕事や生活スタイル、部屋のスペースによって、どちらが適しているかは変わってくる。
もし条件を満たすのであれば、画面の大きさによる作業効率の良さという点で、僕はiMacを強く勧める。
Mac or Windows?
「WindowsよりMacがいいの?」これもよく議論になる話である。
実は、僕は元々Windowsユーザーである。中学生の時から社会人になるまで、ずっとWindowsを使い続けていた。歴でいえば、Windows10年、Mac10年というところだろうか。
そんな僕がなぜMacに乗り換えたのか。理由は大きく2つある。
直感で操作できる
1つは、直感で操作できること。MacまたはiPhoneユーザーなら分かることだが、Apple製品には、小難しい知識や操作が必要ない。基本、すべてがシンプルで使いやすい。分厚い説明書がなくても、数日間 ~ 数週間使っていれば、自然に手に馴染んでくる。
「Macは操作方法がよくわからない」という声があるかもしれない。だが、それは単に慣れていないだけ。ガラケーからスマホに乗り換えた時と同じ。日本はWindowsに使い慣れている人が多いため、はじめは使いにくく感じるのだ。
だが、Macに慣れてしまえば、逆のことが起こる。今度はWindowsが使いにくく感じるのだ。むしろ、Mac → Windowsの順を辿った時のほうがそう感じるだろう。複雑な機能が多いからだ。
不具合が少ない
もう1つは、不具合が少ないこと。パソコンを使っていて一番困るのは、よくわからない不具合が起こることだ。変な警告メッセージが出る、急に動作が重くなる、パソコンそのものが起動しないなど、誰でも経験があるはずである。
MacとWindowsをそれぞれ10年使ってきて感じるのは、Windowsのほうが圧倒的に不具合が多いこと。これは使い方にもよるのだろうが、僕の経験では、Windowsのほうが圧倒的に多い。何度、初期化したか数え切れないほどだ。
もちろんMacでもそうした不具合はゼロではないし、時々悩まされることもある。ただ、Macに乗り換えてからは、致命的なエラーというのはほとんど経験したことがない。
使いやすいこともそうだが、安心面からも今はMacを愛用している。
一眼レフ
「写真が上手!」
そう言われるようになったのは一眼レフを手にしてからである。(自分ではまったくそう思わない)
元々、どこに行っても写真をたくさん撮るクセはあった。だが、より本格的に写真の世界に足を踏み入れるキッカケとなったのが、一眼レフだ。23歳の時に使い始めたので、約10年が経つ。
ではなぜ、一眼レフを使い始めて良かったのか。1つは、写真に対する意識が変わったこと。
当然、良いカメラを手にすれば、なにかを撮りたくなる。それが人や物、風景でもなんでも構わない。今までは、ただなんとなく撮っていた写真も、カメラを手に持つことで「綺麗に撮ろう」という意識が強くなる。
そして、綺麗に撮れた写真というのは、「自分の中での作品」となる。自己満足の域を越えないが、それでも「自分でもこんなに綺麗に撮れるんだ」という喜びには繋がる。
すると「もっと綺麗に撮りたい」という意識が芽生えてくる。より深い知識を身につけるために勉強するし、色んな被写体と向き合う機会も自然と増えてくる。
「一眼レフは重い」「ガチっぽくてイヤ」「もっと可愛いのがいい」
そういう声もあるだろう。もちろん、デジカメやスマホのカメラでも、テクニック的な部分では共通していることが多いので、腕さえ良ければ魅力的な写真はいくらでも撮れる。
だが、それでは一眼レフの存在意義というものがなくなってしまう。やはり、高いカメラで撮る写真には、それだけの魅力があるのである。
特に、趣味があるという人には強くオススメしたい。どんな趣味にしても、写真で撮る機会は必ずあるからだ。それに、SNS時代だからこそ、美しい写真はそれだけで人の目を引くし、自分の喜びも増すものである。
ロードバイク
「バイクより自転車のほうが速い」
草薙剛さん主演の映画「メッセンジャー」の名ゼリフである。小学生の時、祖母に連れられて映画館に行った時のこと。このセリフが衝撃で、大人になった今でも忘れられない。
もちろん映画での話ではある。だが、それでも僕は、自転車こそ現代人の必需品だと考えている。
これほど優れた移動手段はないからだ。
まず、コストがかからないこと。必要なのはほぼ購入費用だけ。多少のメンテナンス費用は掛かるものの、費用対効果から考えれば雀の涙みたいなものだ。車検もなければ、税金もかからない、ガソリン代もかからない。
それでいて5年、10年と乗れるのである。今僕が乗っているセカンドバイクは中古で購入したもので、今年で11年目。先日、自己塗装したこともあって、まだまだ余裕で乗ることができる。この11年でいくら出費が浮いたことだろう。
https://hra-lifestyle.com/2020/07/24/roadbike-selfpainting
そして、良い運動にもなる。車やバイクで移動すれば、消費カロリーはほぼゼロに等しい。だが、自転車であれば乗れば乗った分だけカロリーを消費することになる。
オマケに、移動手段として乗る人の場合、それは運動ではなくなる。日常生活の一部となるため、無意識のうちにカロリーが消費されることになるのである。
僕が乗っているのはロードバイク。2台持っている。レースや旅行で乗るためのものが1台。もう1台は買い物や食事に行くためのもの。
「ケツ痛いじゃん」という声がある。だが、それも慣れである。
人間は環境に適応できる生き物なので、1ヶ月も乗り続けていれば、まったく気にならなくなる。それに、前傾姿勢になることで、荷重がペダルやハンドルにも分散されるので、慣れれば慣れるほど、お尻への負担は軽減されることになる。
あと、女性なら「ハンドルが下に曲がってるのはガチすぎる」という声。ドロップハンドルと呼ぶが、”ガチ感”があって敬遠するようだ。
ただ、それも環境によるもの。周りで乗っている女性が少ないため、そう感じるだけだろう。一昔前の筋トレと同じで、今では、女性も筋トレをするのが当たり前になった。それと同じで、誰かが乗らないと広まらないのである。
個人的にはロードバイク一択だが、自分が愛着を持てる自転車であればどんなタイプでも構わないと思う。
ロードバイクだと、ただの移動手段としてだけではなく、旅もできるので「趣味化」できるというメリットもある。
「車とかバイクでいいじゃん」という声もある。だが、本当に美しい景色というのは、自分の足で歩まなければ見れないのである。
正確に言うと、歩いていないわけだが、人力ということで(笑)ごはんも同じ。本当に美味しいごはんというのは、自分が苦労してやっと辿り着いた先に頂けるものだと考えている。
そういう「ありがたみ」を若いうちから感じられるようになったことも、ロードバイクに乗っていて良かったと思えることの一つである。
まとめ
以上の3つが、僕が20代のうちに買って良かったと思うものだ。まだ、他にもたくさんあるけれど、大きいのはこの3つ。
この3つは、ほぼ同時期に購入している。iMacも一眼レフもロードバイクも、僕が23歳くらいの時だ。その頃といえば、アメリカ留学からちょうど帰国した時。チャレンジ精神が旺盛で、色んなことに挑戦してみようと思っていた頃である。(それは今も変わらない)
そして、この3つはそれぞれ独立しているように思えるがそうではない。点と点が繋がるように、各々によって「相乗効果」が生み出されている。
ロードバイクで旅する時にはiMacで情報収集をおこなうし、一眼レフを持って出かけることもある。そして、旅先で撮影した写真をiMacで編集する。というように、それぞれが相互に働きかけることで、より質の高い効果を生み出している。
工夫と考え方次第で、いくらでも世界を広げることができるのだ。今回の例は、あくまで僕の場合の話なので、あなたも「これだけは買って良かった!」と思えるものを、ぜひ見つけてほしい。