【鬼滅の刃】竈門炭治郎の出身地「雲取山」に日帰りで登ってきた話。【トレイルランニング】

こんにちは、浅野です。

コロナの影響で自粛ムードMAXの中、賛否ありますが、ソロ登山に行ってきました。

今回登ったのは雲取山(くもとりやま)です。「どこだそれ?」って感じですよね。そう、雲取山は「鬼滅の刃」の主人公、竈門炭治郎(かまどたんじろう)と竈門禰豆子(かまどねずこ)の出身地なのです。

僕が雲取山に初めて登ったのが3年前。鬼滅の刃の舞台になっていることを知り、また登りたくなってしまったという経緯です。

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雲取山ってどこにあるの?

雲取山(くもとりやま)は、東京の奥多摩にある標高2,017mの山です。東京都最高峰の山であり、ちょうど東京・埼玉・山梨の県境に位置します。天気が良ければ、富士山や南アルプスの景色を望むこともできます。

山頂へのルート

「山と高原地図」アプリ版

【鴨沢ルート)】
【行き】小袖駐車場 → 堂所 → 七つ石山(巻道)→ ブナ坂 → 奥多摩小屋 → 小雲取山 → 雲取山山頂
【帰り】雲取山山頂 → 小雲取山 → 奥多摩小屋 → ブナ坂 → 七つ石山(巻道)  → 堂所 → 小袖駐車場

標準コースタイム(鴨沢ルート)が往復10時間くらい。なので、1泊2日の日程で登るのが一般的です。

僕が初めて登った時はテント泊をしました。そして、その時がテント泊のデビューだったんです。なので、初めてテント泊をする方にもオススメの山ですよ。

最近はホームシックになりがちなことと、早く家に帰ってゲームをやりたいことと、トレイルランニングにハマってしまったので、今回は日帰りでアタックすることにしました。

雲取山に登るには「登山経験」が必要

「東京の山なんだ。じゃちょっと行ってみようかな」というのはちょっとストップ。

雲取山は、登山中級者向けの山です。行ってみたい気持ちはわかりますが、登山経験のない方が行くのはかなり危険です。特別な技術が求められるポイントはありませんが、分岐点や斜面が切れ落ちている場所が所々にあります。

そして、標高が2017mあります。気温は、1000m上がるごとに約6°ずつ下がりますので、地上よりも12°ほど低くなります。なので、山頂付近は真夏でも寒く感じます。しかも、稜線に出ると吹きさらしになるため、体感温度はさらに低くなります。なので、充分な登山装備がなければ、低体温症になるリスクがあります。(低体温症の多くは、夏山で発生している)

行動時間も長く、また、上り基調の道がひたすら続くので、体力や食糧計画、水分計算も求められます。鬼滅の刃の舞台になっていることから注目されるようになりましたが、過去に遭難事故も起きています。なので、ノリや軽い気持ちで行くのは絶対にやめて、充分な準備をしてから登るようにしましょう。(山は逃げません)

雲取山テント場にて

とはいえ、景色は最高です。「ここ本当に東京か?」と思うくらい空気も澄んでいますし、山頂で食べるカップラーメンなんか、もうこの味知っちゃったら他のもの食べれないよ、ってくらい美味しいんですよね。

なので、これを機にあなたも本格的に登山をはじめてみませんか?(勧誘)友達がいない陰キャな僕は「なにからはじめたらいいのか」と相談する人すらいなかったので、一応、僕がはじめの頃にお世話になった本をご紹介しておきます。

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「登山はじめたいけど、なにから始めたらいいの?」「休みが会う友達なんかいないよ」「一人でのんびり登りたいしなぁ」という方にオススメ。社会人になると友達となかなか予定も合いませんし、そもそも友達が登山をしたいとも限りませんよね。マンガ形式でとてもわかりやすいので、一人でのんびり山に登りたい!という方はぜひ読んでみてください。

(余談)もしトレイルランニングに興味のある方は、こちらに初心者向けの記事を書きましたので、よろしければご覧ください。

今回の装備

いつも通りのトレラン装備です。基本的な登山装備を「走る用」に軽量化したものです。細かい説明は、割愛させてください(笑)

食料に関しても、今回は速攻で登って速攻で帰ってくるので携行食のみです。あと、熊除け用にこれ買いました。

スライムの鈴(笑)そろそろFF7 Remakeも発売だし、久しぶりに新宿のARTNIAにでも行ってみるか、と店内をプラプラしていたら発見しました。

雲取山は、熊の目撃情報も多数報告されています。そこで「これは熊除けに使えるぞ!」と思い購入。熊除けの鈴って結構重いものが多いんですよ。でも、これは可愛いし、しかも軽いので気に入りました。

※追記
冨岡義勇さんのバッチもベストに取り付けました。単独行を極めすぎて山友達がいないので、お仲間さんということで。これを付けて山を走ってる人がいたら私なので、お声かけいただけると嬉しいです。

いざ出発!

雲取山の登山口はいくつかあります。僕は鴨沢登山口から登りました。JR奥多摩駅からバスで登山口まで行くことができます。

しかし、今年は新型コロナウイルスの影響があるので、自家用車で行くことにしました。

運転するのは8ヶ月ぶり。登山口まで、人とすれ違うことのできないほどの細い道を登っていきます。この日のために、WRC8(しかもハンコン!)で鍛えてきたので難なくクリア。

小袖駐車場に到着

午前7:00、小袖の駐車場に到着。鴨沢登山口から30分ほどの場所にあるので、少しだけショートカットができます。

眠すぎてテンション2くらい。あまり良いことではないのは重々承知していますが、登山の前日は興奮してどうしても眠れないんです。お手洗いを済ませて、おにぎり食べて、ストレッチして、モンエナをグイッと一杯やって出発です。

登山口 ~ 堂所

7:30 登山口に到着。小袖駐車場から歩いて5分ほどです。

ひたすら緩いのぼりを駆け上がっていきます。

富士山が少し見えますね。朝は曇っていましたが、少しずつ青空が広がってきました。

登りはじめること50分。堂所(どうどころ)に到着。詳しくは知りませんが、この鴨沢ルートは、平将門が迷走したルートとして語り継がれているそうです。興味のある方は「将門伝説」で調べてみてください。

堂所 ~ ブナ坂

走ること20分。七つ石小屋下の分岐に到着。右が七つ石山経由、左が巻道(ショートカットのこと)になっています。今回は、巻道を進みます。

登りが緩やかとはいえ、一歩踏み外せば大怪我はまぬがれない箇所はたくさんあります。安全な山などありません。単独ならなおさら危険なので、慎重に進んでいきます。

午前9:00、ブナ坂に到着。山頂まで2/3くらいといったところでしょうか。ここまで1時間30分ほど。標準タイムが3時間20分くらいなので、半分以下のペース。順調です。

ブナ坂 ~ 山頂

ブナ坂を越えると稜線に出ます。ここからは景色が綺麗… なはずですが、今日はちょっと雲が出ていますね。

ヘリポートを越えると、奥多摩小屋が見えてきます。なお、奥多摩小屋は現在閉鎖しています。七つ石小屋もコロナの影響で休業している。(2020/8/23現在 営業を再開されています → 七つ石小屋ホームページ

つまり、山頂まで休憩できる小屋がないので、充分な水分や携行食を持っていく必要があります。

さて、少し進むと小雲取山の急登にさしかかります。小ボス的な存在なのに、ここが一番キツい。

久々の登山なので、もう死ぬんじゃないかと思いましたね。ソフトフラスクも垂れ乳のようになってるし。初めてテント泊した時は20kg以上のザックを担いでいたので、よく登ったなと思います。今回の荷物は5kgくらいなので、スイスイ登れるんだろうと思ったら、キツいもんはキツいですね。

雲取山避難小屋が見えれば、山頂はすぐそこ。もう一息です。

山頂に到着!

午前9:54、雲取山山頂に到着。東京都で1番高い場所です。2時間30分ほどで登ることができました。(標準コースタイムは6時間)

禰豆子との遭遇果たせず。

ちなみに、山頂に着くまでは座って休んじゃダメというルールを自分に課していました。休んだらトレーニングにならないので。

写真をカシャカシャ撮っていたら、ちょうど景色が開けてきました。東京にいるとは思えないほどの絶景です。

奥多摩の山々や富士山、南アルプスの景色まで綺麗に眺めることができました。いつ登っても山は最高です。

今回は、行動食の一つに森永の練乳を選びました。

今頃下界では「家から出んじゃねぇよ!」とか「トイレットペーパー買い占めすんじゃねぇよ!」とか「どうやってケツ拭くんだよ!」とか騒いでるんでしょう。僕はそういう殺伐とした空気が大の苦手。誰もいない山頂でチュパチュパ練乳吸ってるんだから平和なもんです。さすがにここまで飛沫は飛んでこないでしょう(笑)

でも、あまりの寒さにギブアップ。信じられないくらい寒いです。いくら東京とはいえ、標高は2000m越え。下界よりも気温が12°以上低いわけです。

サッと写真を撮って、チュパっと練乳吸って、速攻で下山。

無事に下山

昼の12:00、無事に下山しました。

下山後は毎回必ず腹筋チェック。

ダイエット専門のトレーナーのくせにコツコツ運動できない典型的なヘボ人間なので「1回の登山でどれくらい絞れたかなぁ」という意味で一応確認しています。登る前よりも、なんとなく絞れた気がします。たぶん水分が減っただけですが(笑)

今回のまとめ

トータル4時間半という、あっという間の登山でした。

しかし、山頂からの景色も楽しめたし、良いトレーニングにもなりました。あと、今回は7人ほどの登山客とすれ違いました。雲取山は、都心からのアクセスが良く、また初めてのテント泊にも向いている山なので、普段は大勢の登山客で賑わっています。少し寂しい気もしましたが、こんなご時世なのでしょうがないですよね。

冒頭でも述べましたが、このご時世、登山に関しては賛否があります。私のこの記事に対しても、不快に思う方がいるのも重々承知しています。

「公共交通機関や山小屋を利用しなければ、コロナに感染するリスクは極めて低い」という声もあれば、何かあれば救助要請が必要になるのが登山というアクティビティなのに「こんな時期に山に行く人間はリスク管理が甘い」という声まで、本当に様々です。

どちらも正しいですから、判断が難しいところですよね。とにかく1日でも早くコロナが収束することを願います。

そして、この日とは別に、鬼滅の刃に登場する、悲鳴嶼行冥の出身地「日の出山(ひのでやま)」と、時任無一郎の出身地「景信山(かげのぶやま)」にも登ってきました。どちらも初級者向けの山なので、日帰りで登ることもできます。下にリンクを貼っておきますので、興味のある方はぜひご覧ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

「鬼滅の刃」聖地巡礼

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