【大会参加レポ】経ヶ岳バーティカルリミット2019が想像以上に過酷だった話。

長野県、南箕輪村で開催された経ヶ岳バーティカルリミット2019に参加してきました。山の中を走るトレイルランニングのレースです。

タイムは3時間20分。目標としていた「完走」を果たすことができました。

今回のレースですが、翌日に皇居駅伝を控えていたので、元々出る予定ではありませんでした。しかし、前の月に初めて出場した善光寺ラウンドトレイルで、「なによ、この楽しさ….」と、すっかりトレイルのレースの楽しさに魅了され、その直後にエントリーしたという経緯です。

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急上昇、急降下の超過酷なレース。

今回のレースですが、まず、めちゃめちゃキツかったです(笑)

バーティカル(垂直)、リミット(限界)という、もうネーミングからしてキツそうです。

スタート地点である大芝公園を出発して、経ヶ岳(標高2,296m)の山頂まで一気に登り、そして一気に駆け下りて、また大芝公園まで戻るというコース。

シンプルなコースですが、超ハード。

それもそう。距離は21kmと短めですが(今大会は積雪の関係で19kmに短縮)、累積標高が1,650mあるのです。丹沢の大倉尾根(大倉バス停 〜 塔ノ岳)を登ったことがある人ならわかりますが、あれが標高差1,200 ~ 1,300mほどです。それよりもさらにキツい道を登るわけです。

終始、心臓がはち切れるのではないかと思うくらいの激坂続き。フラットな箇所がほとんどありません。GARMIN先生の心拍計も、最大心拍数に限りなく近い数値をキープ。

頂上に辿り着いたら、今度はゴールまでひたすら駆け下ります。これもまたスゴイ。脚がプルップル(笑)ブレーキなんか効きません。よく「登山は後半の下りのために、前半の上りで脚を温存しておかないとダメだぞー」なんて言われますが、温存できるような登りじゃないという(笑)

肉体的にも精神的にも限界の状態で、無事にゴール。練習でこんなに追い込むことはできないので、良いトレーニングにもなりました。

キツいだけじゃない。こんなにも魅力溢れる大会。

終始キツいレースでしたが、魅力もたくさんあります。

南箕輪村(みなみみのわむら)は、中央アルプスと南アルプスの間に位置しているので、景色が最高です。スタートとゴール地点である大芝公園は、緑がとても豊か。道の駅や温泉も併設されているので、のんびり過ごすにも良い場所です。

また、経ヶ岳(きょうがたけ)の頂上付近からは、北・南・中央アルプスが目の前に広がります。苦労して登った人しか見ることのできない絶景です。地元の人たちの暖かい声援も、極限状態にある身体を、ゴールまでプッシュしてくれます。

心から感動。レースの裏側を知ると、倍楽しめる。

自宅に戻ってTRAIL RUN(Vol.13 2019 春号)を読んでいたら、今回のレースを運営している、KTF(北信濃トレイルフリークス)代表の大塚浩司さんが取り上げられていました。もうその記事を読んでいたら、本当に感動しました。

年間10本以上のレースを主催している大塚さんは、ご自身も月に1回はレースに出場されているそうです。主催者として挑戦し続ける姿を見せてきたいとのこと。

実際に会場でお会いすると、筋肉隆々の身体をしているので「やっぱウエイトトレーニングもガンガンやるのかなぁ」と気になっていたところ、こんな一文が。

印象的なその体格の理由はコース整備だ。主催するすべてのレースのコース整備のために、毎日のように山に入らなければならない。水約4リットル、燃料2リットル、チェーンソー、草刈り機、食料。荷物は最大30kgにものぼる。それを毎日繰り返していれば、おのずと体力や筋力がつく。

すごいですよね。当たり前のように走っていたコースは、大塚さんをはじめとした運営の人たちの、並々ならぬ努力と苦労でつくられていたんだなと思うと、感謝の気持ちが止まりませんでした。それで安全にレースが楽しめるわけですから。本当にありがとうございます。

KTF主催のレースは、土曜日開催が多いので「珍しいなぁ」と思っていたのですが、それも日曜夕方の交通渋滞を避けるためだとか。それに、日曜休みの人が多いと思うのでレースの翌日も休めますよね。本当に参加者のことを大切に想ってくれているなと思います。

ぜひ次回も参加させてください。

おまけ。翌日の皇居駅伝が、想像以上に過酷だった話。

さて、車で東京に戻り、ほぼ休む間もないまま、翌日は早朝から皇居駅伝に参加しました。

1周5kmの皇居のコースを、1チーム4人でそれぞれ1周ずつ走る、計20kmのレースです。

ここで事件が発生。

常連のお客様のチームに混ぜていただいたのですが、まさかの欠員が出て、私が2周(10km)走ることになりました。なんですかそのご褒美は(笑)

まだ前日の疲労が抜け切らないプルップルの脚でしたが、チームメイトや他の参加者に失礼のないように、全力で走りました。

ひどい絵づらです。1周目が終わった直後です。気温が高かったので、1周5kmとはいえ結構しんどかったです(次は3周走らせてください)

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