大岳山で1人クリスマスパーティーしようと思ったら、箸を忘れた話。

今年もクリぼっちだ。

まわりはカップルだらけで羨ましい。

クリスマスって家族と過ごす日だろ!(キレ気味)

街中やSNSでそんな声が飛び交う中、ルンルン気分でクリスマスを迎えた。

そう、12月24日は僕が登山をはじめた日なのである。毎年、大岳山に登ることが恒例となっているので、今年も登ってきた。

目次

大岳山ってどこにあるの?

大岳山(おおたけさん)は、東京の奥多摩にある標高1,266mの山である。

奥多摩三山の1つで、都心からでも日帰りで登ることができる。

大岳山というと「どこ?」という声が返ってくることが多いが、初詣で有名な武蔵御嶽神社がある御岳山(みたけさん)の奥にそびえる山なのである。

なお、大岳山までは本格的な登山装備が必要だが、ルートによっては初心者でも楽しむことができる。

【奥多摩三山】
大岳山(1,266m)・三頭山(1,531m)・御前山(1,405m)の総称。

ルート

 

【行き】JR御嶽駅 → (バス) → 滝本駅 → (ケーブルカー) → 御岳山駅 → 御岳神社 → 長尾平分岐 → 奥の院 → 鍋割山 → 大岳山
【帰り】大岳山 → 芥場峠 → ロックガーデン分岐 → 長尾平分岐 → 御岳山駅 → (ケーブルカー) → 滝本駅 → (バス) → JR御嶽駅

装備

【ザック・衣類】

  • ザック:Phantom 25CL(OMM)
  • アウターレイヤー:Kamleika Jacket (OMM)
  • ミドルレイヤー:R-1 プルオーバー・フーディー S (PATAGONIA)
  • Tシャツ:SALOMON
  • ベースレイヤー:ジオライン L.W ラウンドネックシャツ (mont-bell)
  • パンツ:SENSE SHORT M(SALOMON)
  • タイツ:ランニングタイツ(UNDER ARMOR)
  • ヘッドバンド:ヘッドバンド オン/オフ V2(COMPRESPORT)
  • ネックウォーマー:ネックウォーマー(BUFF)
  • 手袋:グローブ(SALOMON)
  • ソックス:RL WILD WOOL(武田レッグウェア)

 

【食料・その他】

  • SALOMON ソフトフラスク x 3
  • ファーストエイドキット
  • ココヘリ 遭難対策用受信機
  • マルチツール:SQUIRT PS4(レザーマン)
  • ヘッドライト:SPOT (ブラックダイヤモンド)
  • カメラ:GR3(RICOH)
  • 山ラジオ:ICF-R354M(SONY)
  • ジェットボイル
  • 食料(辛ラーメン・ランチパック・ウイダーinゼリー・エネモチ・ジェルなど)
  • 地図
  • 財布

JR御嶽駅からスタート

7時15分、JR御嶽駅に到着。物語はここから始まる。

駅前でバスに乗り、ケーブルカーのある滝本駅に向かう。所要時間は10分ほどだ。バス乗り場横にあったセブンイレブンは、現在リニューアル中?のため利用できないので注意。

バスを降りて、滝本駅に向かう。

ケーブルカーの滝本駅に到着。大人1,130円(往復)で利用することができる。

まずは「武蔵御嶽神社」へ向かう

御岳山駅に到着。3年連続で訪れているが、この時期に雪が積もっているのは初めて。駅から武蔵御嶽神社までは30分ほどだ。

民家や商店街を抜けていく。武蔵御嶽神社までの道は舗装されているので、登山装備がなくても大丈夫だ。

武蔵御嶽神社に到着。安全祈願をしてから、大岳山に向かう。

武蔵御嶽神社を越えたら、いよいよ登山道に入る。

天狗の腰掛け杉で、2つのコースに分かれる。1つは平坦で、短いコース。もう1つは、勾配がキツく、鎖場もあって、距離も長いコース。迷いなく後者のコースを進む。

積雪はあるものの、雪が柔らかいのでアイゼンは必要ないと感じた。不安な人は、持っていったほうが良い。

鎖場。

低山だからといって、油断していると滑落の危険性は充分ある。むしろ、この時期の低山ほど人があまり通らないので、人気のある険しい山よりも危ないと感じる。

慎重に進んでいく。

奥の院に到着。ここまでで出発してから40分ほど。

奥の院を過ぎたところにある、ほこら。

ほこらの周りを見渡しても道がないように見えるのだが、裏に道が続いているというドラクエ感。

10分ほど進んで、鍋割山に到着。

平坦な道を疾走する。

大岳神社が見えれば、山頂はまもなくだ。

山頂に到着

9時54分、大岳山山頂に到着。

3度目の登頂である。最強の曇り男であるという自負があるが、大岳山は毎回ド快晴で迎えてくれる。

写真だと小さく見えるが、富士山も目の前に大きく見ることができる。

ここから見る景色が本当に好きなのだ。

そして事件は起きた

さて、お腹も空いたので、もぐもぐタイム。

いつもの定位置があるのだが、雪が積もっていて座れなかったので、今回はベンチをお借りした。

OMM Phantom25のザックには、折りたたみのシュラフマットが搭載されているので、濡れた場所に座るのにも便利だ。

昼食は大好物の辛ラーメン。

そう、日帰りの場合は8リットルほどのトレイルラン用のベストで登ることが多いが、今回25リットルのザックで来た理由はここにある。

せっかくのクリスマスだから、山頂で1人パーティーしようと思い、ジェットボイルと調理用の水を持ってきたのだ。(走るのにはかなりの荷物になる)

辛ラーメンは、下界で食べても美味しいのに、山で食べたらそりゃもう最高。ただし、お腹が弱いので、日帰り登山の時に限る。(7時間後にお腹が痛くなるということも計算済み)

ワクワクしながら、調理していると…

あれ…

…(^^;)

箸がない…

昨日、ザックに入れたはずなのに…

そうこうしているうちにラーメンが完成。

仕方なく、その辺の枝をいただいて箸を作った。

なお、登山を3年続けてきて、マルチツールを使ったのは今回が初めてである。

私が持っているのが、レザーマンのSQUIRT PS4。のこぎりが付いていないので、木や枝を切るのには向いていないが、おそらく登山で最も使うであろうプライヤー(ペンチ)が付いているのが嬉しい。このサイズでプライヤーが付いているマルチツールはあまりないからオススメ。

そして、完全に伸びきってしまった辛ラーメンがこちら。倍の量を食べれて結果オーライ。違うか。

ジェットボイル マイクロモ、という料理器具を愛用している。1人で使うにはちょうど良いサイズだ。

また、サーモレギュレーターが搭載されているので、寒い環境下でも火力が安定する。私は真夏の北アルプスから、厳冬期の八ヶ岳まで、これ1台に頼っている。夏山だけでなく、冬山も登るという方にはおすすめだ。

まとめ

自宅に帰ると、ベッドの下に割り箸が転がっていた。装備の写真を撮った時に入り込んだようだ(苦笑)

今年も色々なことがあったが、また来年も登山を通して、多くのことを学んでいきたい。

今年一年、本当にお世話になりました。来年もよろしくお願いいたします。

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