「登山家の栗城史多さんが死去。」
その速報が入ったのは今年の5月頃でした。
本当に衝撃でした。栗城さんのことは学生の頃から応援していたのでとても残念です。
当時まだ登山に関心のなかった私にとっても、単独無酸素でエベレスト登頂に挑戦している人がいることに大きな勇気をいただきました。
それがいかに凄いことなのか。登山をはじめた一人の人間としてはっきりとわかります。
世間からは「一流の下山家」なんて揶揄されていましたが、はっきり言ってどうでもいい。登頂できればそれが一番良いのでしょうが、登頂できるかできないかは、私にとってはさほど重要ではありません。
スタートラインに立つこと。
そこから大きな勇気をいただくわけです。だから、スタートラインに立とうともしない人たちの否定的な意見ははっきりいってどうでもいいわけです。
世界中の人々に勇気とパワーを届けようと頑張った栗城さん。世界一高いところには立てませんでしたが、その想いは必ず届いています。きっと向こうの世界でも栗城さんなりの頂に向かって登っているんだと思います。
登山を愛する同じ人間として、目標に向かって一途に挑戦し続けるその姿勢を、いつまでも忘れることはありません。
ありがとうございました。