伊勢神宮の内宮から自転車で5分ほど。
今回訪れたのは、伊勢市にある猿田彦神社です。
ここに祀られているのは、「みちひらきの神様」と呼ばれる猿田彦大神。
サルタヒコ….. コーヒー店の名前?….. 名前は聞いたことがあっても、どんな神様なのかは意外と知らない人も多いかと思います。

猿田彦大神は「みちひらき」の神様

(神宮徴古館)
話は『古事記』にまでさかのぼります。
天照大御神の孫である瓊瓊杵尊が、地上の世界へ降りる「天孫降臨」のときのこと。
道の途中に、見るからにただ者ではなさそうな神様が現れます。
それが猿田彦大神です。

(椿大神社)
顔つきもかなり特徴的で、天狗のような姿だったともいわれています。
突然そんな神様が現れたら、
「妨害しに来たのかな?」
と思ってしまいますよね。
そこで登場するのが、天鈿女命です。
天鈿女命が猿田彦大神に話しかけてみると、敵ではありませんでした。
瓊瓊杵尊を地上へ案内するためにやってきた神様だったのです。
こうして猿田彦大神は、瓊瓊杵尊を道案内することになります。
このことから、猿田彦大神は「みちひらきの神様」として信仰されるようになったといわれています。
猿田彦大神と天鈿女命は夫婦に

さらに面白いのが、この二柱の神様のその後です。
瓊瓊杵尊を地上へ導いた猿田彦大神と、最初に声をかけた天鈿女命。
この二柱は、後に結ばれたと伝えられています。
猿田彦神社の境内には、天鈿女命を祀る佐瑠女神社があります。
「さるめ」という名前は、猿田彦大神の「さる」と、天鈿女命の「め」からきたともいわれています。
二柱が仲良く祀られていると思うと、神話の世界が少し身近に感じられます。


天鈿女命は「日本初の踊り子」?
それが天岩戸神話です。
天照大御神が岩戸に隠れてしまい、世界が暗闇になってしまったとき。
困った神々が、なんとか天照大御神に外へ出てきてもらおうとします。
そこで天鈿女命が岩戸の前で踊り始めます。

(wikipedia)
最初は普通に踊っていたはずが、どんどん盛り上がっていき、最後にはかなり大胆な踊りに。
それを見た周りの神様たちは大笑い。
「外で何をやっているんだろう?」
と気になった天照大御神が岩戸を少し開けたところを、待ち構えていた神様が引き出します。
こうして、無事に天照大御神が岩戸から出てくることになります。
この神話は、神楽の起源ともいわれています。
神様を楽しませるために奉納する舞。
そう考えると、神社で見る神楽の意味も少し違って見えてきます。
ちなみに、天鈿女命の踊りがあまりにも大胆だったことから、「日本最初のストリップ」と表現されることもあります。
神話って、神様の世界の話のはずなのに人間っぽさが溢れてておもしろいです。
猿田彦神社を参拝して
今回の伊勢の旅では、神社を巡るだけでなく、日本の神話についても少しずつ知ることができました。
知れば知るほど、
「この神社には、こんな話があったのか」
と面白くなってきます。
伊勢神宮の内宮を訪れる際には、少し足を延ばして猿田彦神社にも立ち寄ってみることをオススメします。
「みちひらきの神様」と呼ばれる猿田彦大神。
これから新しいことを始める人や、人生の方向に迷っている人にとっても、ご利益のある神社だと思います。
とても素敵な神社に参拝させていただき、ありがとうございました。


