自分で巻いた毛鉤でニジマスを釣る

ということで、自分で巻いた毛鉤でフライフィッシングに行ってきました。

初のフライフィッシングは、うらたんざわ渓流釣り場で挑戦戦することに。家族で行ってきました。

ここは僕がたまに登山で訪れる蛭ヶ岳(神奈川県最高峰)の麓にある釣り場です(道志側)。水の透明度が高く、めちゃくちゃ綺麗。こんな場所あったんだなって思いました。

しかも、釣りをしない人(同伴者)の立ち入りは禁止されているようで、ワイワイガヤガヤ感がなく、静かに釣りができるので僕にとっては最高の釣り場でした。

さて、装備は一通り揃えたものの、キャスティングの方法なんかロクに分からず。とりあえず慣れないことには始まらないので「1匹釣ること」を目標に、本やYoutubeで学んだことを思い返しながら釣ってみることに。

が、やはり難しい。イメージトレーニングはしてきたものの所詮はイメージトレーニング。案の定ラインが絡まるわ、いつの間にか毛鉤が消えているわ、後ろの岩に引っかかるわ、悪戦苦闘。父親にアドバイスを乞うも「やってりゃ慣れるよ」の一点張り。これが習うより慣れろってやつですか。

そして、事件発生。まだ10分くらいでしょうか、1匹目が釣れてしまうというまさかの事態。食い付いたらどうするんだっけ?まずロッドを立てる?ロッド側のラインは指で固定するんだっけ?なんて考えているうちにストライクするもんだから、驚きを通り越して、軽くパニック。傍から見たらさぞ滑稽だったでしょうね。

あの感覚は今でも忘れませんね。ビクン… という感覚がロッド、そして手に伝わってきて、ん?根がかりか?なんて思っていたら、ビクン… ビクン… なんて連続的に振動が手に伝わってくるわけですから、思い切ってロッドを立ててみると、マスが水面から飛び上がったんです。ウソだろ?!という感じでした。

マスとのやりとりを楽しむどころか、“逃げられては困る”の一心で、逃げるな逃げるなと祈りつつ、なんとか捕獲に成功。額にかけたメガネの存在を忘れて「あれ、メガネどこだっけ」というボケをかますが如く、背中に装着しているタモの存在すら忘れる始末。

完全に冷静さを失い、とりあえず岩場に引き上げあげさえすれば逃げることはない、という邪道な発想。常温の手で触れるとマスは火傷してしまうでの、マスに触れる側の手は必ず水で冷やし、それから水中で優しくタモに入れる、という一連の流れは学習したはずが、完全に脳内から消えていました。

大活躍したのがこちらのマラブーリーチです。ボディは暗めのダークブラウン、テールは明るめのオレンジで作りました。視認性が高いので水中での動きも分かりやすかったです。

オリーブやホワイト、イエローなど他のカラーバリエーションも用意していきましたが、オレンジの反応が一番良かったのは興味深い点でした。もちろん時間帯や技術的な問題、マスの気分もあるかと思いますが、一つ良い勉強になりました。

結局、5匹ほど釣れました。父が7匹くらい釣ってたかな。持ち帰り制限が10匹までなので、きっちり10匹持って帰ってきました。

塩焼きが最高に美味しかった。自分で釣った魚を食すのは初めてだし、しかも自分で巻いた毛鉤で釣った魚なので、これこそご馳走ってやつです。「いただきます」という言葉の大切さが身に染みてわかりますね。

色々反省点はあるものの、釣果は悪くなかったので少し自信になりました。それに一度経験すると、その後の学習もイメージが湧きやすいですよね。これを機に知識と技術をブラッシュアップして、フライフィッシングの世界にどっぷりハマっていきたいと思います。

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