知識を増やすほど脳の容量は圧迫されるのか?

たまに「よくそんなに色んなことを覚えていられるな」みたいに思うことがあります。

これなんでだろう?と考えたんです。頭が良い、記憶力が良いと言ってしまえばそれまでなんでしょうが、どうしても気になってしまったんです。

「あんなに色んなことを学んで脳の容量は圧迫されないのか」「一つ覚えたら一つ忘れてしまわないのか」こう考えたことって誰でも一度はあると思うのです。自分なりに調べてみた結果、わかったことが一つあります。

頭のいい人は「関連付けがうまいこと」です。一つの知識から他の知識に結びつける能力とでも言いますでしょうか。読書や勉強をしていると「あれ、これってあれと関係あるのかな?やっぱそうだ!」という瞬間があると思います。色んなものに触れておけばおくほどその機会は増えるのです。

それまで”点”として存在していた知識が「線」として繋がるんですよね。2つが1つになる。単純に考えて、普通の人が2つ覚えなければならないところを、1つ覚えればいいことになります。しかも、その2つは相関関係にあるので忘れにくいんですよね。それが3つ4つ増えたところでさほど問題にならない。まるで「バーガー、ドリンク、ポテト、ナゲット」のようにセットになっているわけです。

あと、頭のいい人は、物事の本質をきちんと理解しているから「例え話が上手」ですよね。

パソコン用語で例えると、CPUが脳みそで、メモリが机の広さで、ハードディスクが収納スペースの大きさ、のように身近な例を用いてわかりやすく説明してくれる傾向があります。どんな分野でもそうですが、本質を理解しているからこそできることですよね。

元から”積んでいるエンジン”が違う人ももちろんいますが、頭の良さというのは「技術的」な側面が強く、後天的にいくらでも伸ばせていけるものだと感じる今日この頃です。知識を増やすほど脳の容量は圧迫されるのではなく、むしろ容量は増えていく、というのが僕の考えです。

記憶というのはトランプゲームの神経衰弱みたいなもの。前半は記憶がバラバラだけれど、後半になるにつれて記憶の結びつきが強くなる。

目次