【テント泊】登山をオールシーズン楽しむためのシュラフ(寝袋)と保管方法について。

今回は、僕が愛用している登山用寝袋(シュラフ)をご紹介します。

大自然を肌で感じ、壮大な景色を眺めながら、自由な時間を過ごせるのがテント泊の魅力です。

しかし、過酷な気象条件の中でのテント泊は、道具選びを誤れば、直接命に関わる問題となります。特にシュラフは、就寝時の体温を維持し、体力を回復させるという大切な役割があります。適切なものを選ばなければ、寒さに震え、地獄を見る羽目になります。

なので、数多くある登山道具の中でも、特にシュラフ選びには慎重になり、出費もケチらないほうがいいというのが私の考えです。

いつかテント泊デビューしてみたい!という方のお役に立てれば嬉しく思います。なお、寒さや暖かさには個人差がありますので、あくまで参考程度にしてください。

シュラフは季節別に使い分ける

僕は、4種類のシュラフを使い分けています。夏用、3シーズン用(春 ~ 秋)、冬用、トレラン用です。

シュラフには対応温度がある

シュラフには対応温度があります。夏なら夏に適したもの、冬なら冬に適したものを選ぶ必要があります。

例えば、下の表はモンベルのシュラフの対応温度です。

簡単に説明すると、次のような感じ。

  • コンフォート温度:寒さを感じずに眠れる快適温度
  • リミット温度:工夫すればなんとか眠れる限界温度
  • エクストリーム温度:震えを伴いながら6時間までなら耐えられる温度

例えば、上のシュラフは「コンフォート温度(Comfort):-5℃」と書かれているので、-5度までなら寒さを感じずに眠れるということです。

日中は暖かくても、夜の山は想像以上に寒くなるので、コンフォート温度を目安にして選ぶといいでしょう。

品質を示す「フィルパワー」

また、シュラフはフィルパワー別にも分けられます。

フィルパワー(FP)とは「羽毛がどれだけ空気をため込むことができるか」を表す指標。簡単に言うと、フィルパワーの数値が高いほど「軽くて、暖かくて、高品質」ということです。

表を見ていただくと、800FPよりも900FPのほうが軽いのが分かります。

もちろん、フィルパワーの数値が高いほど高品質なので、値段も上がります。なので、そこはお財布と体力を天秤にかけて考えましょう。

モンベルのシュラフは、対応温度・フィルパワー別に展開されているのでとても分かりやすいのでオススメです。

僕が愛用しているシュラフをご紹介

夏用

モンベルダウンハガー900 #3
【コンフォート温度】3°
【リミット温度】-2°

夏用は一番薄いタイプのシュラフになります。僕が使っているのがモンベルの「ダウンハガー900 #3」です。北アルプスを代表する表銀座、裏銀座、ジャンダルム ~ 大キレット、剱岳など、夏の縦走はすべてこのシュラフのお世話になりました。

天候や年によって気温は変わりますが、標高3,000mを越えると、気温は地上より18度ほど下がります(1000mごとに6°下がる)。真夏の北アルプスでも、夜は10°以下になることもあります。

こちらのシュラフはコンフォート温度が3度なので、特に寒さを感じることなく、快適に眠ることができました。

ダブルジッパーなので内側からでも開けることができる

 

3シーズン用

モンベルダウンハガー 900 #1

【コンフォート温度】-5°
【リミット温度】-11°

3シーズン用は、夏用よりも保温性が高いのでサイズも大きくなります。春の雲取山(2,017m)で活躍しました。夏山での使用は暑いですが、春や秋もテント泊を楽しみたいという方にはおすすめです。

タラコと呼んでいる

9月下旬に剱岳(標高2,999m)に登った時は、最初にご紹介したダウンハガー900 #3でなんとか乗り切りましたが、かなり寒い思いをしたのでこちらの#1にしておけば良かったと思いました。季節だけでなく宿泊地の標高も加味して考える必要があります。

3月に山梨のほったらかしキャンプ場に行った際にこちらのシュラフを使いました。登山用のシュラフはキャンプでも活躍するので一石二鳥です。

ネックバッフルがついているので、冷気の侵入を防いでくれる

 

冬用

ISUKA Air 1000EX

冬用は、一番サイズの大きいタイプになります。ISUKA Air 1000EXは-30度までの環境であれば快適に眠ることができるシュラフです。日本国内の冬山ならこれ一つでどこでも泊まることができます。

例えば、厳冬期の八ヶ岳は-20度くらいまで気温が下がります。さらにテントの下は雪で、風の影響もあるので、体感温度はさらに下がります。もう普通に生きていたら体験することのない寒さなんですね。

3シーズン用のシュラフと厚着の組み合わせで、1月に天狗岳に挑みましたが、あまりの寒さに一睡もできず本気で死ぬかと思いました。寝たら死ぬぞ!なんて言いますが、寝れません。

かなり痛い目に遭ったので、きちんと冬用のシュラフを購入したという経緯です。同年1月にISUKA Air1000EXを八ヶ岳の赤岳(標高2,899m)で使ってみたところ、もう爆睡でした。こんなに違うのものなのかと驚きました。

撮影してる最中から、カラダが汗だくになるレベル

ただ、3シーズン用の倍のサイズなので、嵩張りますし、重いです。寒さに強い人は、3シーズン用でも大丈夫なようですが、僕はどんなに厚着をしても無理でした。

冬用 → 重くて歩くのが大変だけど、寝る時は快適。
3シーズン用 → 歩くのは快適だけど、寝る時は寒い。

もう、どっちを取るかなんですよね。僕は冬山が楽しくなるもツラくなるも「就寝時の快適度」で決まると思っていますので、歩くのは大変でも、冬用のシュラフを用意しました。

ガクガクブルブル震えながら朝まで耐えることを考えれば、暖かいお布団があったほうがいいですから(笑)

※ 現在、こちらのモデルは取り扱いが終了しているようです。-25度まで対応のモデルがいくつかあるようなので、そちらでも問題ないはずです。イスカの公式ホームページからご覧ください。

口が大きく開くので出入りがラク

 

ダブルファスナーなので内側も開けられる

 

ベルクロカバーもついているので、糸くずがつきにくい

 

ネックバッフルがついているので、冷気の侵入を防いでくれる

トレイルランニング用

OMM MOUNTAIN RAID 1.6
【コンフォート温度】13°
【リミット温度】9°

トレイルランニング用に使っているのがこちら。イギリスのアウトドアメーカーOMMの「MOUNTAIN RAID1.6」です。OMMの商品は、雨が多く多湿なイギリスでのレースを前提につくられています。

南アルプス 北岳にて

トレイルランニングの時は、シングルウォールテントを使っているのでどうしても結露してしまうんです。

ただ、このシュラフは化繊タイプです。雨に濡れても93%の暖かさを保つと言われるPrimaloft GOLDという素材を使っているので安心して使えるんですね。シュラフカバーを使えばさらに保温力は増しますし、もし中で結露してしまっても、化繊タイプなので、ダウンのように縮まってしまう心配もありません。

本体重量はわずか380g。コンプレッションバッグで圧縮すると、ここまで小さくなります。

コンフォート温度が13度なので、3000mクラスの山では少し肌寒く感じるかもしません。

ただ、8月に北岳(3,193m)で使った時は、特に寒さを感じることなく、快適に眠ることができました。不安な方は、シュラフカバーやウェアで調節するといいです。

保管はニトリの布団収納バッグが便利

最後に、シュラフの保管方法についてです。

専用の袋にギュウギュウに入れたまま保管してしまうと、癖がついてしまうんですね。そうすると復元力が弱まり、保温性も落ちてしまうんです。

モンベルのストリージバッグ

なので、シュラフを買うと、メーカーによっては「ストリージバッグ」といって、保管用の少し大きめの袋が別途でついてきます。モンベルのシュラフにも付属しています。

僕はニトリの布団収納バッグ(Lサイズ)にすべてまとめています。通気性がよく、またベルトで閉められるので、コンパクトにまとまります。四角い形状になるので、収納もすごくラクなんです。

シュラフは高価ですし、保温性を落としたくないので、できる限り良い状態で保管するようにしています。

まとめ

今回は僕は愛用しているシュラフについてご紹介させていただきました。

繰り返しになりますが、体温や寒さの感じ方には個人差があるので、あくまで参考程度にしていただけたらと思います。

これからテント泊デビューを考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

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