【大会参加レポ】京都丹波トライアスロン2019。夢のトライアスリートになった日。

8月25日。京都の南丹市で開催された京都丹波トライアスロン大会に出場してきた。

6月の昭和記念公園トライアスロン大会から約2ヶ月、人生2度目のトライアスロンだ。前回はスプリントレースなので、スイム750m・バイク20km、ラン5kmだった。

しかし、今回は初のオリンピックディスタンス。距離は2倍だ。スイム1.5km・バイク40km、ラン10km。しかも、スイムは初のオープンウォーターだった。

トライアスロンにデビューすると決心してから約8ヶ月。無事に完走することができたので、その時のことをまとめておく。

舞台は京都の南丹市。

全国各地で開催されているトライアスロンの大会だが、東京在住の私が、なぜ京都という離れたエリアの大会を選んだのか。

理由は幾つかあるが、交通の便が良いことがそのうちの一つだ。トライアスロンは競技の性質上、川や海の近くで開催されることが多い。そのため、車がないとやや不便だったりする。

しかし、京都までは距離は遠いものの、東京からは新幹線で一本。会場となる八木市へも京都駅から在来線で30分ほどで着いてしまう。輪行にさえ慣れていれば、そこまで大変ではないのである。

そして、京都は毎年観光で訪れているので、大会のついでに観光も楽しめると思ったのも京都に決めた理由の一つだ。

前日受付・オリエンテーション

京都丹波トライアスロン大会は、前日に受付とオリエンテーションがおこなわれる。

会場は八木市の勤労者福祉会館。大会会場の目の前だ。本大会の参加者はほとんどが関西方面の方々で、車で来場されている方が多い印象だった。私は、京都駅前に宿泊している都合上、当日も電車での移動となる。早朝スタートなので、駅からの道順や会場周辺の雰囲気をよく覚えておいた。

オリエンテーションでは、大会の概要や攻略ポイント、熱中症対策などの説明がおこなわれる。

ゲストで、モデルでトライアスリートでもある道端カレンさんのご挨拶もあった。

事前に公表されていなかったので、挨拶のみかと思いきや、大会にも参加されていて驚いた。しかも、女性部門で優勝。二児の母とは思えないほどのスタイルと美貌もそうだが、毎日夜の9時に寝て、練習に取り組んでいるという競技者としてのストイックさにも驚いた。

大会当日

大会当日の朝は早い。7時30分に競技開始だが、6時30分までに受付を済まさなければならない。だが、京都駅からの始発が5時31分で、八木駅には6時7分に着く。駅から会場までは500 ~ 600mほどだが、時間ギリギリになってしまうのがネックだった。

京都駅からタクシーで行く選択肢もあったが、高額になってしまうことと、正確な到着時間が読めないこともあり、結局電車で行くことにした。

会場までの短い距離でパンクしたらどうしよう… という極度の心配性を発揮し、駅から自転車を担いで会場まで向かおうと思ったが、受付に間に合わない可能性があり、単純に慌ただしい。荷物運びで競技前に疲れることも避けたかった。

なので、駅で自転車を組み立てて会場まで直行することにした。こういう時はかなり神経質になってしまう自分がいるが、パンクしたらパンクしたでそこまでの男だったということで諦めをつけた。

会場到着

無事に受付を済ませ、トランジッションエリアに到着。トライアスロンの大会は他の選手のバイクを見れるから面白い。ロードバイクはもちろん、トライアスロンバイクまで人それぞれ違うから、つい見入ってしまう。

僕が乗っているのは、Bianchiの100 stradeという車種。フルカーボンではあるが、まだ学生生活を終えたばかりの経済的に余裕がない頃に買ったものなので、そこまでスペックは高くない。しかもロングライド向きなので、レースには不向き。

それでも長年乗ってきたことや、日本各地を一緒に旅してきたこともあり、愛着は人一倍ある。結局、勝敗やタイムうんぬんよりも、愛着のある相棒と一緒に戦えることが一番の喜びなのかもしれない。

スイム 1.5km

スイムは一級河川である桂川を泳ぐ。そう、観光で訪れたことのある方も多いと思うが、あの嵐山の渡月橋に続く川である。前日、嵐山を観光したついでに渡月橋まで歩いて見てきたが、物凄く流れが早い。「こんなところを泳ぐのか」と感じた。だが、写真でもわかるように上流は非常に穏やか。川の流れる音すらしない。少し安心した…はずだったのだが…

コースは、500m(片道250m)を3周回するレイアウトだ。川なので往路はラクだが、復路は流れに逆らう形となるのでキツい。

7時30分、競技開始。第1 ~ 第3ウェーブまで分かれており、僕は第1ウェーブからのスタート。3種目の中でもスイムが最も苦手なので、焦らずマイペースに泳ぐことを意識した。

水温は22.1度。ウエットスーツを着ていることもあって水の冷たさは感じなかった。だが、2日前に降った大雨の影響で川の濁り具合が凄まじい。何も見えない。自分が進んでいる方向が分からず、コースから離れていってしまうことや、コースロープに対して垂直に泳いでしまうことがあった。太陽の反射で時計もロクに見えないので、今何分経過しているのかが分からなかったのもかなり焦った。

水流は23cm/秒とのこと。この辺りはあまり詳しくないので分からないが、かなり速いほうらしい。これも2日前に降った大雨の影響だそうだ。陸から見た感じでは穏やかだったのに、これは予想外だった。

お陰で、下流へと向かう復路はスイスイ泳げたものの、復路が地獄のようにキツかった。泳いでも泳いでも一向にUターンのブイが見えてこない。プールのようにタイルの目があれば、自分がどれくらいのスピードで泳いでいるのか分かるが、それすらも分からない。第2 ~ 第3ウェーブの選手はキャップの色が違うので、どんどん抜かされていくのがわかった。疲労もそうだが、制限時間に間に合うのかどうかの不安のほうが精神的に応えた。

基本的な泳力の無さに加え、オープンウォーターの経験不足が仇となった。

なお、今回の大会の様子は「安田大サーカス団長 目指せ!トライアスロン日本代表2019」でご覧いただけます。

 

バイク 40km

「残り1分半です!」

そう聞こえたのは、トランジッションエリアでバイクの準備をしていた時だった。そう、超ギリギリで足切りを喰らわずに済んだのだ。しかし、もたもたしている時間は無かった。残り1分半でスイムアップするのではなく、トランジッションエリアを出なければならなかったからだ。

急いでウエットスーツを脱ぎ、ヘルメット、グローブ、シューズを装着し、携行食を積んで出発した。なんとか間に合ったようだ。スイムで溜まった鬱憤を晴らすべく、フルスピードで加速していく。

バイクセクションは、ほぼフラットの直線コースを走る。4箇所ほどカーブはあるものの、基本的には長い直線が続くのでスピードが出しやすい。

南丹市の風光明媚な景色の中を疾走するのは最高に気持ち良かった。「美しい」以外の言葉が見つからない。沿道で応援してくれる地元の方々の声援も大きな力となった。

ラン 10km

無事にバイクセクションを終え、最後のランへ。

1周2.5kmのコースを4周回する。

午後に近づくにつれ若干暑く感じたが、それでも良く言われる「京都は盆地だから暑い」というほどのものではなかった。

ただ、前回大会の時もそうだったが、脚がとても重く感じた。まるで鉛でも付けているんじゃないかというくらい重いし、早歩きしているのと変わらないくらいの体感速度なのだ。感覚的には7分/kmだが、時計を見ると5分/kmほどのペースで走っているから本当に不思議なものである。

エイドステーションで補給食をいただいたり、頭から水を掛けていただいたりしながら、必死にゴールへ向かう。

ゴール

脚が棒になりながらもなんとかゴール。全ての努力が報われ、トライアスリートになった瞬間でもある。

タイムは2時間56分1秒。決して速いタイムではなく課題は多いものの、なんとか目標のサブ3を達成することはできた。

大会を終えて

新米トライアスリートなので、トライアスロンについて語ることは若干気が引ける。だが、私なりの視点でこのスポーツの魅力を語るなら、やはり「トライアスロンならではの楽しさがある」ということだと感じる。

かなり抽象的な表現だが、やはりトライアスロンの大会に出てみないと、トライアスロンの魅力は絶対に分からないと思う。

「3種目もやるの大変そう」という声がとても多い。確かに大変である。道具も揃えなければならないし、練習もバランス良く行わなければらないし、こまめなスケジューリングも必要だ。それに「3種目とも得意」という人なんか少ない。ランは得意でも、泳ぐのは苦手。泳ぐのは得意でも、ロードバイクに乗ったことがないなど、人それぞれ得手不得手がある。

だが、僕は「3種目やるから面白い」と考えている。先ほどとは逆になるが、まず道具を揃えることは楽しい。お気に入りのものを探したり、それを使うことで愛着も湧いてくる。練習もバランス良く行うことで、身体の一部に集中的に負荷がかかることを避けられるから怪我予防になる。そして「今日は走る気分じゃないな」という時に他の選択肢があれば、運動をしないことに対する罪悪感を感じることもないし、良い気分転換にもなる。(サボるという言い訳もできなくなるが)スケジューリングも大変だが、上手に行えば生活にメリハリがついて、規則正しい生活を心がけるキッカケにもなる。

トライアスロンに挑戦する人は、こうしたポジティブで建設的な思考ができる人が多い印象があり、それゆえ企業経営者の中にもトライアスリートが一定数いるというのも頷ける。

最後になってしまいましたが、本大会を無事に終え、トライアスリートの一人になれたのは、今まで応援してくださった方々のお陰です。本当にありがとうございました。

 

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